太陽光発電に関するメリットはインターネット上で多く検索結果に出てきますよね。
「儲かる」「電気代が安くなる」「地球にやさしい」など確かにたくさんのメリットがありますが、それだけで契約を考えるのはちょっと待った方がいいかもしれません。
実は、太陽光発電にも多かれ少なかれリスクやデメリットが存在します。契約してから「こんなはずじゃなかった!」ということだけは避けたいですよね。
そこで、この記事では太陽光発電を自宅に設置することで発生する代表的なリスクについて解説しています。
この記事を読んでもらえれば、メリットとデメリットをバランスよく考える知識が身に付くので、満足のいく太陽光発電の設置ができると思います。
太陽光パネル設置後の雨漏りのリスク
太陽光パネルを載せるためには屋根に穴を開けてパネルを固定する必要があります。最近は屋根一体型の太陽光パネルもありますが、ほとんどの家庭では屋根に穴を開けて太陽光パネルを固定しています。
雨漏りのリスクとは、屋根に空けた穴から雨が侵入してしまうことです。当然、設置時には雨漏りしないよう処理をするのですが、設置業者が手抜き工事をしていた場合、雨漏りが発生することがあります。
また、手抜き工事でなくとも、処理が不十分で雨漏りしてしまうケースもあります。
雨漏りは単に不快であるだけではなく、家の建材の腐食にもつながり、家屋の耐震性やその他のリスクを引き起こします。雨漏りは最終的に重大な事故の原因になってしまうこともあるのです。
もし雨漏りをしてしまっても、屋根に対して自分で対処をすることは難しいですし、そもそも屋根に登ることは非常に危険です。
そのため、雨漏りのリスクを避けるためには手抜きな工事をしない、工事ミスをしない経験豊富な優良業者を選ぶ必要があります。
反射光によるリスク
こちらはご近所トラブルのリスクです。太陽光発電を設置しなくても巻き込まれる可能性のあるリスクなのでぜひ確認をしていただきたいです。
太陽光パネルは太陽の光を反射します。わかりやすく言えば鏡のように光を反射させるので、反射した光の先に家があればそこに住む人は非常に眩しく感じることになります。
日中常に家の中に強い光が入り混むのはとても嫌ですよね。こうした反射光がトラブルに発展してしまう、ということです。
特に注意が必要なのは北面にパネルを設置する場合です。北面にパネルを設置すると多くの場合では光が比較的低いところに反射するので一戸建ての家に光が入り混んでしまうことがあります。
このような光害は単なるトラブルではなく、訴訟などにも発展してしまうケースがあるので太陽光パネルを設置する時は反射光リスクがないか、きちんと業者に確認してください。
最近であれば光害に関する裁判の判例もでているので業者も敏感に対応をしてくれますが、ぜひ自身でもきちんと把握されるとよいでしょう。
売電制度終了によるリスク
このリスクに関しては筆者自身も未知数だと感じているリスクです。
通常家庭用の太陽光発電は10年間の固定価格での電力買取制度が存在しています。10年間は自宅で発電した電力を固定価格で買取をしてくれるという制度です。
これによって家庭での太陽光発電導入リスクが小さくなり、国全体としてもクリーンな再生可能エネルギーの促進が進んでいます。しかし、実はこの制度は今(2018年)からちょうど10年前に制度化されたもので、制度期間終了後の電気の買取に関しては不透明な状況が続いています。
極端な可能性の例としては、買取自体が将来的にはなくなるかもしれませんし、いくらで買取をしてもらえるかもわからない状況となっています。このリスクの本当の正体は今後明らかになっていくと思われます。
どちらにせよ、日本政府は再生可能エネルギーの推進をしているので太陽光発電設備を導入している家庭が不利になってしまうような状況を作り出すことはないと筆者は考えています。
しかし今後の方針が不透明である以上はリスクであることは変わりありません。
まとめ
今回は太陽光発電導入によるリスクやデメリットについてご紹介をしました。
全体的にネガティブな内容の記事でしたので太陽光発電に関して悪い印象を与えてしまったかもしれません。
しかし、本来は適正価格かつ適正な処置で設置をすれば家計の一助にもなりますし、我々が暮らす日本や地球にとって優しい製品であることは間違いないと言えます。
太陽光発電導入で最も重要なのは導入のメリットとリスクをきちんと把握することです。
そのためにも適切な業者を選ぶ必要がありますし、自分自身である程度の知識をつけておくのが良いでしょう。この記事が皆さんの太陽光発電導入の手助けになれば幸いです。
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