どうも、教え方と伝え方のスーパーバイザー、きむにぃ(@kimuniunchi)です!
会社のプレゼンや研修で使用する資料にはイラストがあった方がわかりやすいですよね。
最近では、無料イラストを提供するサイトも増えていて、とくに「いらすとや」は存在しないシチュエーションはないと思わせるほど、種類が豊富です。
しかし、あまりにも有名になりすぎて今やいらすとやのイラストを見ない日はありません。ブログはもちろん、商店街のポスター、テレビでさえいらすとやのイラストを使用しています。
会社の資料で登場すると「またか」と思うこともしばしば。これは、一昔前、officeソフトの標準だったクリップアートを多用していた時と同じ感覚です。

↑こいつが出てくる資料を見るとうんざりします
この記事ではデザインの素人でありながら、研修資料をすべてオリジナルのイラストにした僕が、Excelを使って超簡単に絵を描く方法を紹介しています。
今回は「人物編」です! いってみましょー。
まずは図形だけで描いてみよう
最初に断っておきますが、Excelの使い方など、あまりに細かい話は省略します。質問がある方は、ブログのコメント欄やTwitter(@kimuniunchi)などで直接聞いてくださいな。
また、今回の主旨はいかにExcelを使って簡単にイラストを描くかということなので、堀内辰男さんみたいなものを期待されている方は、そっとブラウザの「戻る」ボタンを押してください(m´・ω・`)m ゴメンネ…
それでは、人物を描く手順スタート!
①オートシェイプの「円/楕円」を選択する
オートシェイプは「挿入」と書かれたメニューをクリックすると出てきます。
②「Shift」キーを押しながら丸を描く
「Shift」キーを押しながらじゃないと、いびつな丸になってしまうんですよね。
③オートシェイプから「フローチャート:論理積ゲート」を選択し、描く
論理積ゲート??
④「フローチャート:論理積ゲート」を90度回転させる
ここを、こうして、こうッ!
⑥「円」と「論理積ゲート」を選択して「左右中央揃え」にして位置をそろえる
それぞれの図形の位置が”一”番大事です(ダジャレじゃないです)。
⑦枠線をなくし、塗りつぶしの色を変える
枠線をなくすのはフラットデザイン(っぽく)にしたいから。塗りつぶしの色は何でもいいですが、僕はなるべくカラーユニバーサルデザイン推奨配色セットに沿うように気を付けています。
今回は、Excelで用意されている標準の色を使いまぁす。
はい、完成。
真面目にやれ、コノヤロー!
えっ! 僕はいたって真面目デスヨー!
いや、ぶっちゃけ、この「円」と「論理積ゲート」があれば、会社で使う資料のほとんどに対応することができるんですよ。
今からその証拠をお見せします!
①コピーして、色を変えてみる
今度はピンクのやつ(人型)を作ってみましょう。
ところで、図形をコピーするときは、それぞれの図形を複数選択して「グループ化」しておくと移動させやすいですよ。
②矢印とかも作ってみる
矢印を複数作り、対極にするときは、ひとつ作ったあとに、コピペして、「左右反転」させて作ります。
③¥マークとかハートマークとかも入れてみる
この¥マークは文字列の「¥」を大きめのフォントサイズで入力したもの、ハートマークはオートシェイプの中に入っています。
今回は背景色のあるところに重ねて配置したので、いずれも枠線を作ることにしました。この枠線はフラットデザイン(っぽく)なるように白色にしています。
先述したように、色は何色でも構いません。ただし、あまり多くの色を入れると目がチカチカして見づらくなるので気を付けましょう。また、青色なら青色、のように統一感を持たせた方が見やすくなります。
※下図だと、青色の人物は青色の¥マークで、ピンク色の人物はピンクのハートマークと同じ色にしています。
④パワポなどのスライドに貼り付ける
ね。
題材はさておき、円で作った人型に、矢印や記号をつけるだけで、ちゃんと意味が伝わるようになりますよね?!(なるよね??)
ちなみに、今回のようにイラスト自体をフラットデザイン(っぽく)にした場合は、スライドの見出し、その他の図形もそれに合わせるようにしておきましょう。
見出しとイラストの雰囲気が合っていない資料はダサく見えちゃいます。
もう少し人らしくしてみよう
さすがにこれで終わると怒られそうなので、もうちょっと説明しておきます。
プレゼンの資料であれば、結局何がどうなった、ということがわかればいいのでさっきの図形だけの組み合わせでも問題ないと思います。むしろ、イラストに凝りすぎると、必要な情報が入ってこないなんてこともあります。
けれど、研修資料やマニュアルなどは、人が学習するために使うものですよね。そうすると、わかりやすさはもちろん、記憶に残るための工夫も必要になってきます。
そこで、人物のイラストに表情をつけるなどして、キャラクター性をもたせることで、記憶されやすい資料にすることができます!
①顔(円)、胴体(論理積ゲート)を人っぽい色にして、目を描く
目はもちろん「円」です。まん丸じゃなく、少し細長くしたり、角度をつけたりすると表情が全然違ってみえますよー。
今回は楕円にしておきます。
②口を描く
口は「円」でもいいし、棒線一本だけ引いてもOK。笑顔を作るときはオートシェイプの「月」を使います。
月を描いたら角度を90度回転させるのですが、そのままだと笑ゥせぇるすまんの喪黒福造みたいで怖いので、黄色の四角マーク(調整ハンドルという)を引っ張って、調整しましょう。
③後ろ髪を作る
髪の毛は、前髪からでなく、後ろ髪から作ります。「円」を使って、真っ黒な丸を書き、それを「最背面」にしましょう。
最背面というのは、選択した図形を一番後ろ側に移動させることです。図形はそれぞれ現実の切り絵のように独立しているので、前面にもってきたり、背面にもっていったりすることができるんですね。
「円」を選択したら右クリックしてください。そうするとサブメニューが表れるので、「最背面へ移動」を選択します。
④前髪を作る
前髪は、「月」を使ったり、他の図形を組み合わせて凝ったものを作ることもできます。ただ、今回は面倒くさいので「円」を平たくして、そのまま重ねるだけにしました。
うーん、ナイスヘルメット!!
⑤首を作る
人型であれば頭と胴体が離れていてもあまり違和感ないのですが、表情があるのに首がないとちょっと不気味ですよね。
首は「正方形/長方形」、首元は「円」を使います。今回も首そのものを最背面にして、首元を最前面にするなど、重ねによるテクニック(というほどではないですけど)を使っています。
あれ、ちょっと首長いかしら。
⑥肩、腕、手を作る
肩、腕、手はオートシェイプの「角丸四角形」を使います。
角丸四角形は調整ハンドルを使うことで、角丸の角度を調整することができます。今回はもともとの胴体がかなり丸っこいので、角丸も同じよう丸っこくしましょう。
⑦各パーツを調整して合体させる
角丸四角形の各パーツは、人体の構造と同じように配置します。大きさ、角度を調整することで、どのようなポーズでもとらせることができるのがExcelのいいところです。
バラバラが……。
シャキーン!!
さらに棒なんかをもたせれば……。
ほらっ、ナビゲーター役みたいでしょ。
完成!!
まとめ
いかがでしょうか。上手いかどうかは別として「超カンタン」に描くことはできたのではないでしょうか。
Excelを使えばこのように図形だけを組み合わせてイラストを描くことができます。たまにフリーハンドで頑張ろうとする人もいますが、よほど上手くなければ目も当てられないことになってしまいます。ちなみに、僕のフリーハンドもかなりヤバイです。
↓こちらの記事で僕のフリーハンドのヤバさがわかりますよ……。
それでも「自分で描くのはちょっと……」という人は他人に依頼してみるのもひとつの手です。ココナラというサイトなら、500円からオリジナルのイラストやキャラクター作成を依頼することができますよ ↓↓↓
Excelでイラストを描くにあたっては、位置や大きさを揃える、配色を統一する、といった基本さえおさえておけば、なんとなく伝わる絵になります。
また、そうして作ったExcelの絵は図形の組み合わせなので、後から何度でも修正することができます。ペイントソフトでの修正は難しいですが、Excelならパーツだけ作っておいて、別の資料に応用することだってできちゃいます。
資料に統一感を持たせたいと思っている人は苦手意識を持たず、ぜひ挑戦してもらいたいですね。
自分で作った絵が載っている資料は、愛着がわきますし「これ、自分で作ったの?」と上司に驚かれることもあります。こういうところで、モチベーションを高めるというのも仕事を楽しむコツではないでしょうか。
というわけで、今回はExcelで超カンタンに絵を描く方法をお伝えしました。では!
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