どうも、ノマドワーカーのきむにぃ(@kimuniunchi)です!
……ウソです。一度でいいからノマドワーカーと言ってみたかっただけですm(_ _)m
ノマドワーカーじゃないにしても、カフェなどの外出先でWi-Fi接続したい時ってありますよね。僕は、今までauのテザリングオプションを使っていたのですが、mineo(マイネオ)にしたら使えなくなってしまいました。
困ったなぁ、と思っていたところiPhoneのWi-Fi接続画面に「.FREE_Wi-Fi_PASSPORT_J」の文字が……。
もしかしてこれって無料で使える公衆無線LANサービスじゃね?(*‘ω‘ *)
しかし、フリーWi-Fiサービスはセキュリティ的に危険なこともあるので、安易に接続はできません。
というわけで、この記事ではFREE Wi-Fi PASSPORTの運営会社や安全性、接続方法等について調べたことを紹介しています。
フリーWi-Fiサービスの危険性
FREE Wi-Fi PASSPORTについて紹介する前に、まずフリーWi-Fiの危険性について説明します。「そんなの知っているよ」という方は読み飛ばしていただければと思いますが、心配な方は読んでおいてください。

フリーWi-Fiとは街中で不特定多数の人に開放している無料の公衆無線LANサービスをいいます。
様々な企業が利便性を求めるユーザーに応えて提供しているものですが、中には提供元が不明で、アクセスのやり取りを盗み見ることを目的とした悪意あるフリーWi-Fiも存在します。
Wi-Fi接続には、通信の内容を暗号化する接続方式(WEP/WAP/WAP2など)と、暗号化されない接続があります。暗号化されない接続は、セキュリティ上のリスクが高く利用を避けるべきといわれています。
そしてフリーWi-Fiのほとんどが暗号化されない接続で提供されています。
提供元がある程度信頼のある企業等であれば、接続自体は問題ないと思いますが、どこの誰が提供しているかわからないフリーWi-Fiは悪意あるアクセスポイントの可能性があります。接続しないように気を付けましょう。
また、提供元が信頼ある企業であっても、その通信を利用しながらクレジットカード情報の入力、金融機関へのログインなどは極力避けるようにした方が賢明です。提供元が情報を盗み見るということはありませんが、悪意ある第三者がその通信を傍受することもあるからです。
FREE Wi-Fi PASSPORTはどこが運営している?
調べたところ、FREE Wi-Fi PASSPORTはソフトバンクモバイル株式会社が提供する公衆無線LANサービスでした。
2015年に訪日外国人向けに提供を開始したもので、専用アプリなどを使わず、携帯電話番号さえもっていれば登録できるので、大変便利なフリーWi-Fiといえます。
提供元がソフトバンクとハッキリしているので、ある程度安心と考えられますが、他のフリーWi-Fi同様、WPAなどの暗号化方式は採用されていないため、重要情報(金融機関へのログイン等)の送信は避けておいた方がいいでしょう。
誰でも使うことができる?
訪日観光客向けに開始したサービスですが、現在では訪日客だけでなく、国内の携帯電話を持っている全ての人が利用できるようになっています。
利用するためには070、080、または090で始まる携帯電話番号か、国内キャリア*の携帯メールアドレスを持っている必要があります。電話番号か携帯メールアドレスがログインする際のIDになるわけですね。
*SoftBank、Y!mobile、docomo、au、UQコミュニケーションズのいずれか。
僕はmineoを使っているので、携帯メールアドレスでの利用はできませんが、080から始まる携帯電話番号なので、問題なく利用することができました。
mineoのサービスについて
FREE Wi-Fi PASSPORTの話から少しそれますが、僕はもともとauを使っており、毎月の携帯料金は5,000~8,000円でした。それがmineoに変えたところ、3,000円~5,000円ほど安くなりました。
mineoはまだまだサービスとして十分でないところもありますが、半年以上使ってみた感想としては、かなり満足しています。mineoについて興味がある方は以下の記事も参考にしてみてください。
利用方法
FREE Wi-Fi PASSPORTは、専用アプリのインストールなどは不要で、Web画面から簡単に利用者登録することができます。以下に利用手順を載せておきますので参考にしてください。
※図はiPhoneの画面ですが、パソコンやその他の端末でもやり方は同じです。
Wi-Fi接続する
Wi-Fi接続の画面から「.FREE_Wi-Fi_PASSPORT_J」を選択します。
新規登録する
FREE Wi-Fi PASSPORTのログイン画面が表示されたら「初めての方はこちら」をタップ(クリック)します。
携帯電話からこの作業をしている人は、表示された電話番号に電話をかけます。そうすると「パスワードはXXXXです」という自動アナウンスが流れるので、パスワードを控えておきます。
携帯メールアドレスから登録する人は「こちらから」をタップして、画面の指示に従っていきます。
ログインする
携帯電話番号または携帯メールアドレスを「ログインID」に、取得したパスワードを「パスワード」に入力し「ログイン」をタップ(クリック)します。
しばらく待つと「接続できました」と表示されます。これでFREE Wi-Fi PASSPORTへの接続が完了しました。
以後、90日間は同じIDとパスワードでログインすることができます。90日が過ぎても、再度この手順をやり直せば、改めて接続することができます。
ずっと無料で使える、というのは嬉しいですね。
FREE Wi-Fi PASSPORTの接続速度
フリーWi-Fiは通信速度が遅いのが難点とよく言われていますが、FREE Wi-Fi PASSPORTはどうでしょうか。
通信速度を測定できるサイト、BNRスピードテストで調べたところ、下りは36.12Mbpsでした。一般的に30Mbps以上の通信速度であれば、動画なども止まることなく再生され、かなり快適に利用できると言われています。
実際、僕がなんちゃってノマドワーカーしている時も、サクサクと表示され、ストレスを感じることなく使うことができました。
通信速度が遅いと言われるフリーWi-Fiですが、FREE Wi-Fi PASSPORTのスピードは合格点といえますね。
FREE Wi-Fi PASSPORTのデメリット
ここまでの話だと、かなり魅力的なサービスに思えますが、それなりのデメリットも存在します。
通信が安定しない
この記事もFREE Wi-Fi PASSPORTを使って書いているのですが、途中何度か切断されることがありました。通信速度はいいのですが、通信そのものは安定していないようです。
公式ではスマホやPCなど5台まで同時接続可能とアナウンスされていますが、スマホとPC両方で接続したときに切断されることが多かったので、同時接続はなるべく避けた方が良さそうです。
ネットサーフィンをしているだけならまだいいですが、ブログの記事や大切なデータを作成している時に切断されるとかなり痺れますよね……。
この点、無料なので仕方ないと割り切るか、そもそもネットサーフィンのみに限定するかなど、過度に期待することのないようにしたいところです。
通信が暗号化されていない
フリーWi-Fiサービスの危険性でも触れたように、FREE Wi-Fi PASSPORTは通信が暗号化されていません。
ネットサーフィンだけなら情報を受け取るだけなのでいいですが、個人情報などを送信するような行為というのは、悪意ある第三者に盗み見されてしまうリスクがあります。
とくに金融機関へのログイン、ネットショッピングでのクレジットカード決済などは、万が一盗み見された時の被害は大変なものになります。
外出先で安全にWi-Fiを利用するためには
以上のようにFREE Wi-Fi PASSPORTは便利な反面、通信が安定しなかったり、セキュリティ上のリスクがあったりします。
とはいっても、外出先でインターネットの利用が必要な場合もあるでしょう。最後に、外出先で安全にWi-Fi接続するための方法をいくつか紹介しておきます。
有料の公衆無線LANサービスを使う
無料のフリーWi-Fiは通信が暗号化されていませんが、有料の公衆無線LANサービスであれば、WPAなど通信を暗号化して接続することができます。
ドコモ、ソフトバンク、auといったケータイ大手3キャリアが提供する有料Wi-Fiスポットは、月額300~400円程度で利用することができ、そのケータイ会社の携帯電話を契約している場合は無料で使えます。
モバイルルーターを使う
安全にWi-Fi接続したいのであれば「そもそもフリーWi-Fiを使わなければいい」という話になりますよね。そうするとモバイルルーターを使うという選択肢がでてきます。
モバイルルーターとは、PC、スマホ、タブレットなどでインターネットを利用するための小型通信端末です。モバイルルーターさえあれば、電波の届くところならいつでもインターネットを楽しむことができます。
ガチャピン・ムックでおなじみのUQ-Wimaxやワイモバイルなどが有名ですが、いずれも契約期間が定められており、契約満了前または更新月以外で解約すると解約手数料(違約金)が発生します。また、契約した通信容量を超えると、速度制限がかかってしまうこともネックです。
まだあまり知られていないブランドですが、NOZOMI WiFiというレンタルモバイルルーターであれば、いつやめても解約金は発生せず、速度制限がかかることもありません。
また、1週間や2週間といった短期間で契約することができるので、急な出張でWi-Fiが必要になった時など大変便利だと思います。
以下、料金プランをまとめたものです。
無制限プラン | 200GB超プラン | 100GB超プラン | 1週間プラン | 2週間プラン | |
---|---|---|---|---|---|
使用料金 | ¥4,480 |
¥3,980 |
¥3,480 |
¥1,980 | ¥2,980 |
契約事務手数料 | ¥3,980 | ¥3,980 | ¥2,980 |
¥0 | ¥0 |
往復発送料 | ¥0 | ¥0 | ¥0 | ¥1,000 | ¥1,000 |
1か月目 | ¥8,460 | ¥7,960 | ¥6,460 | ¥2,980 | ¥3,980 |
2か月目以降 | ¥4,480 | ¥1,980 | ¥3,480 | - | - |
※上記金額は2018年8月末日までの夏のキャンペーン適用の金額です。ただ、公式サイトでは未だこの価格で掲載されており、サポート窓口に問い合わせたところ「終了時期は未定」とのことでした。
VPNソフトを使う
VPNという言葉はあまり馴染みがないですよね。VPNはVirtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)の略で仮想ネットワークを使って、安全に通信するためのしくみをいいます。
さきほど「フリーWi-Fiは暗号化されていないので盗み見されるリスクが高い」と言いましたが、VPNのしくみを使ったソフトを導入することで、通信の内容を暗号化し、盗み見を防ぐことができます。
このVPNソフトで評価が高いのが、アバスト セキュアラインVPNというソフトです。「アバスト」は、1991年設立の大手セキュリティ対策ソフトの開発専門メーカーで、日本ではあまり馴染みがないですが、世界では「ノートン(シマンテック)」「ウィルスバスター(トレンドマイクロ)」と並ぶほど有名な会社です。
そんなアバストが開発したアバスト セキュアラインVPNの暗号化技術は、銀行間通信レベルと言われるほど強固なものです。このソフトを使えば、暗号化されていないフリーWi-Fiでも安心して使うことができます。
なお、価格は年間7,000円程度と高く感じますが、フリーWi-Fiを使って通信費を節約できることを考えると、月額換算600円程度でインターネットが使える計算になります。
モバイルルーターは月額3,000~4,000円程度なので、それと比べるとかなりお得な選択肢ということができますね。
まとめ
外出先でパソコンやタブレットを使う際、無料の公衆無線LANサービスがあることは大変助かります。
もちろん、提供元がハッキリしないWi-Fiに接続することは避けるべきですが、今回紹介したFREE Wi-Fi PASSPORTはソフトバンクが運営しているため、それなりの安心材料にはなると思います。
接続までの手順が少々面倒くさいところはありますが、速度もそれなりに出て完全無料で使えるというところはメリットがあるといえますね。
僕はノマドワーカーではありませんが、ノマドワーカーの方や、外出先で急にWi-Fi接続が必要になった時には、使える公衆無線LANサービスだと思います。
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