太陽光発電の設置を考える時、曇りの日の発電量が気になりますよね。
日本では曇りの日、雨の日の合計が年間4割程度あるので、太陽光発電を設置してもあまり意味がないのでは? と考える人もいると思います。
結論から言うと、太陽光発電は曇りの日であってもまったく発電しないということはありません。
ただし、晴れの日と比べれば発電量は低下します。
そこで、この記事では曇りの日の発電量がどれくらい低下するのか紹介したいと思います。
曇りの日の発電量はどれくらい低下する?
太陽光発電が曇りの日にどれくらい発電するかはメーカーの公式サイトをみてもなかなか載っていません。
まったく発電しないわけではないとはいえ、やはり太陽光発電にとって曇りや雨は天敵です。
購入を検討している人にわざわざデメリットを伝えるようなことはしないということなのでしょう。
そんな中、一部のメーカーは曇りの日の発電量について公表していました。
パナソニック
パナソニックでは、曇りの日と雨の日の発電量について「よくあるご質問(FAQ)」で公表しています。
それによると、曇りでは発電量が晴天の10%~35%程度、雨だと5%~20%程度とされています。
ちなみに上記FAQでは「1/3~1/10」のようにパーセント表記ではなく、分数で表記されています。
メーカーが曇りの日の発電量について、いかに言及したくないかがよくわかりますね(笑)。
長州産業
長州産業は、あまりなじみのないメーカーですが、国内で唯一太陽光パネルを1つの工場で一貫生産しているメーカーです。
公式サイトの「Q&A」では晴れの日の約10%~50%とされています。
パナソニックに比べるとかなり開きがありますし、曇りの日と雨の日を厳密に分けて公表しているわけではありませんでした。
太陽光発電が曇りの日でも発電するか実際に設置した人の感想
メーカーが公表しているデータがあまりに少ないのと、低下する発電量の幅に開きがあるので、ちょっとわかりにくいですよね。
そこで、実際に住宅用の太陽光発電を取り付けた人のブログや口コミなどで曇りの日の発電量について調べてみました。
1人目の方は京都府在住の方で、毎日のお天気と太陽光発電の発電量をレポートされています。
【2018年6月26日(火)の発電量 京都府北部 太陽光発電】
いい天気でした。
気温は昨日と同じくかなり高め。
午後から雲が多くなりました。
本日の発電量、33.4kWh。
【2018年6月27日(水)の発電量 京都府北部 太陽光発電】
曇りの一日でした。
あいかわらず気温はかなり高め。
むしむしとした日が続いてます。
本日の発電量、16.3kWh。
出典:2018年6月27日(水)の発電量 京都府北部 太陽光発電|しょうちゃんの発電所 京都府北部太陽光発電日記
こちらの方のデータをみると、晴れの日と比べ、曇りの日の発電量は約50%程度ということがわかります。
残念ながらメーカーはわかりませんが、2014年から毎日記録をされているので、かなり信用度の高いデータかと思います。
続いて2人目。こちらの方はカナディアンソーラーという海外メーカーのパネルを26枚設置しているようなのですが、曇りの日の発電量を画像付きで紹介してくれています。
昨日はほぼ一日中曇り空でしたが、+296円!365日曇り空だとしても296円×365日で108,040円プラスということに。晴れの日はさらに売電額が上がります。
記事にあった電力モニタの画像をみると、1日の発電量は「23.9kWh」とかなり多いことがわかります。
ただ、晴天時の発電量は書かれていないため、曇りの日の発電量がどれくらい低下するかはちょっとわからないですね。
3人目の方は一条工務店で家を建てた感想をブログにしていて、太陽光発電に関するレポートも行っています。
写真は撮っていませんが、11時前にはもう少し太陽が出ていて、なんとなく太陽の位置がわかる曇りという感じでした。
その時の発電量は7kw前後だったので35%くらいの発電量ということになります。
同じ曇りでも薄曇りならまずまず発電は見込めそうですが、太陽の位置がわからないくらいの曇りの時は全然ダメです。
出典:曇りの日の太陽光の発電状況|一条工務店のi-smartを建てたコスケの新築計画
2015年と少しデータが古いですが、この記事によると晴天時の35%程度の発電量ということがわかります。
ただ、先の2名と違うのは曇りだった日の1日間ではなく、ちょうど曇りになっている時間帯のいわば瞬間発電量なので、ちょっと比較が難しいかもしれません。
太陽光発電の曇りリスクは考慮すべき?
ここまでメーカーの公式発表、太陽光発電を実際に設置した人の報告と様々なデータを見てきました。
その結果、曇りの日の発電量は、晴れた日の30~50%程度ということがわかりました。
ただ、ここまで書いておいてなんですが、太陽光発電を設置するにあたり、曇りの日の影響を考えるということはあまり意味がないと思います。
なぜなら、太陽光発電を設置するメリットがあるかどうかは、年間を通してどれくらい発電できるかどうか(=元を取れるか)、といったところにあるからです。
日本国内では年間を通して約6割が晴れか快晴の日です。そう考えると、曇りの時のリスクを心配するより、晴れた日にいかに効率よく発電できるかの方が重要ですよね。
「今日は曇りだったから発電量が低い!」「今日は晴れだからいっぱい発電している!」のように一喜一憂するものではない、ということです。
太陽光発電で曇りに強いメーカー
それでも曇りの日のリスクを心配する人のために、「曇りの日でも発電量に自信があるよ」というメーカーを紹介します。
太陽光発電で曇りに強いのはQセルズというドイツのメーカーです。
国内のメーカーではありませんが、ここ最近販売実績を伸ばしており、僕が10社以上で見積もりを取った時も何社から提案がありました。
Qセルズは日本の札幌よりも高緯度で照度の低いドイツのライプツィヒという都市で太陽光パネルの研究、開発がされています。
日本より太陽の光を受ける割合が低い環境下で研究されてきたため、曇りにも自信がある、ということですね。
公式サイトでは他社と比べていかに曇りに強いか、ということをアピールするページが設けられています。
Qセルズが曇りに強いのは、Q.ANTUMという技術のおかげです。
Q.ANTUMは、太陽光パネルの裏面に特殊なナノ・コーティングを施し、これまでムダになっていた太陽光エネルギーをセルの裏面に閉じ込める、という技術です。
これにより太陽光エネルギーの活用度を高めて、より多くの電気を生み出すことができるようになるわけですね。
まとめ
太陽光発電の設置を検討している人は、曇りの発電量を本当に心配していると思います。
Qセルズの調査によると、購入時に重視したいポイントとして94%もの人が「雨天時の発電量」をあげています。
しかし本文でも触れたように日本における晴れと快晴の日は約6割もあります。
僕個人の意見としては、曇りや雨のことを気にするより、晴れの日に効率よく発電してくれて、自分の家の屋根に最適なメーカーを選択する方がよっぽど重要だと思っています。
最適なメーカーを提案してもらうためには、複数の業者から見積もりをとって、価格だけでなく性能面、アフターフォロー面などをしっかり比較する必要があります。
というわけでこの記事では太陽光発電が曇りの日だとどれくらい発電量に影響をするのか紹介しました。
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