2歳の育児で悩んでいませんか?
“魔の2歳児”と言われるようにこの年齢はイヤイヤ期のまっただ中。なんでもかんでも「いや!」と言われてついイラっとしてしまうこともありますよね。
私もあなたと同じように、子供にどう接すればいいか悩んでいた時期がありました。しかし色々な考えや方法を知ることで今はストレスなく育児ができています。
そこでこの記事では、2歳のお子さんを育てているママさんのために、2歳児の特徴やそれに伴ったおすすめの育児法を紹介します。
この記事を読んでいただければイライラしない育児のやり方がわかり親子とも笑顔になるはずです。ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね!
どうして2歳の育児は大変なの?

そもそもなぜ2歳の育児はここまで大変なのでしょうか?
2~3歳は脳の中でも特に言語に関連した領域が発達する時期です。急にたくさんの言葉を喋りだしたりコミュニケーションをとる実感ができたりするのがまさに2~3歳くらいですよね。
子供は言葉の発達が進むことで自分の意思が相手に伝わることを知ります。今までは泣き叫ぶことでしか主張できませんでしたが、言葉を覚え使えるようになったことで自己主張も強くなるのです。
また人間は生まれながらにして「もっと成長したい!」という成長欲があります。2歳は言葉だけでなく手先も器用になりひとりで出来ることが増えますよね。その反面、思い通りにいかないことも多くなりカンシャクを起こしてしまうこともあります。
こうした急速な発達に伴うさまざまな行動が、親が大変さを感じる原因と言えるでしょう。
2歳の育児でストレスを感じる親は約8割
日本労働組合総連合会が2013年に行った調査によると、「子育てをしていてストレスを感じたことがある」と回答した女性は全体の86.6%もいました。
また年齢別にみると、末子1~2歳層が85.1%と最も高く、2歳の育児でストレスを感じているママが非常に多いことがわかります。
さらに会津若松市の調査によると「泣き止ませ方がわからない」「うるさくてイライラする」「迷惑にならないか心配」というこの時期特有の悩みがありました。
前述の通り2~3歳は脳の著しい発達に伴った行動が増える時期です。大人にとっては理解できない行動が大きなストレスになっているのかもしれませんね。
怒ってはいけない科学的な理由

私自身も育児で悩みストレスを抱えていた親です。つい大きな声で怒鳴りつけてしまい後で悔やむことも何度かありました。しかし頭ごなしに怒ることは子供の発育を妨げるということを知り、それ以降はしないようにしています。
怒るというのは感情的で自分本位の行為です。決して子供のためではありません。そしてこの怒るという行為は脳科学的にも子供に悪影響しか与えないことがわかっています。
例えば、
などの行為はすべて脳に悪影響を与えます。怒られてばかりで育った子供は脳容量が小さくなり、感情が不安定になったりコントロールできなくなったりします。
言うことを聞かせたくて怒っているのにそれが逆効果になっている。なんとも皮肉なことですよね。
2歳の育児中に私を救ってくれた言葉
怒ることに効果がないとわかっていても、それだけで育児中のストレスがなくなるわけではありません。ワガママだったり言うことを聞いてもらえなかったりするとイライラしてしまうこともあるでしょう。
そこでここからは、2歳の育児中に私を救ってくれた言葉を紹介したいと思います。
幼児期の受け止めで話を聞く子に育つ
これは子供が通っている保育園の園長先生に言われた言葉です。確か入園説明会だったと思うのですが、1~2歳の子を持つ親を前に先生はこうおっしゃいました。

これからお子さんのイヤイヤ期が始まります。何をしても「いや!」と言われてお母さんたちも疲れてしまうかもしれません。でもお子さんのイヤイヤを決して否定しないでください。まずは「嫌だったんだね」と受け止めてあげてください。実はイヤイヤ期にしっかりと受け止めを行ってあげると大きくなった時に人の話を聞いてくれる子に育ちます。なぜなら自分という人間を受け入れてもらえることを学ぶからです。一方、イヤイヤ期に否定ばかりされた子は自分を受け入れてもらえないと思い自己主張が強いまま育ちます。これは私の長い保育士経験から言えることです。騙されたと思ってぜひやってみてください。
この言葉があったおかげで私は子供がすることに対し否定から入るのではなくまずは受け止めをすることにしました。
例えばおもちゃ売り場などを通ると必ず「あ、〇〇だ!」と言っておもちゃを指さしますよね。普通なら「買わないよー」などと言ってしまうのですが、そこで「ほんとだね。もうちょっと近くで見てみようか」と言って近づきます。
すると特に欲しがることもなく、少しだけおもちゃをいじったらそれで満足してくれるようになりました。他のことでもまずは受け止めをして子供の言葉に耳を傾けてあげると意外にもそれで落ち着いてくれることがわかりました。
実は“ご褒美で釣る”のも全然OK

子供が良いことをした時に、ご褒美を与えてしまうとそれが癖になってしまうと心配していませんか? なぜ心配になるかというと「ご褒美をくれないとやらない」という態度になるのが嫌だからですよね。
しかし実際2歳くらいの子供をご褒美で釣ることは全然問題ないそうです。もっと言えば8歳くらまでは大丈夫とのこと。これは知り合いの臨床心理士の先生が教えてくれました。
この話を聞いてから我が家では子供が片づけをしないなど言うことを聞いてくれない時に「上手にできたらお散歩いこうか?」というようにご褒美をあげることにしました。
驚いたのがご褒美作戦を始めてからはご褒美がなくても言うことを聞いてくれるようになったことです。決して「ご褒美をあげないとやらない子」になるわけではないことをこの時実感しました。
ちなみにご褒美の種類はなんでもいいわけではなく、関係のないおもちゃやお菓子を買い与えるのはNGです。言うことを聞いた、約束を守ったから楽しい体験ができた、ということを感じてもらえるものにします。
例えばおもちゃの片づけができたら外に遊びに連れていく。綺麗になったお部屋で絵本を読んであげるなど「片づけたから次の楽しみを味わえた」と感じてもらえるようなものがいいでしょう。
また子供自身が成長や達成感を味わえるようにシールを貼ってあげるなども効果的です。うちの子供は寝る前にシールでいっぱいになったシール帳を満足気に眺めるのが日課になっています(笑)。
2歳に効果的な育児のやり方
さまざまな考え方を知ると同時に、育児の方針みたいなものを定めておくとストレスを感じにくくなります。
そこでここからは2歳児の叱り方、褒め方、甘えさせ方など私の方針や実際にやって良かったと思えた育児の仕方を紹介します。
「叱る」のではなく「教える」

「怒る」のがダメということは先に述べた通りですが、私はなるべく「叱る」もしないようにしています。
本来、怒るは感情的で自分本位のもの、叱るは相手本位のものと区別されますがハッキリ言って綺麗に線引きするのなんて難しいですよね。
それならそもそも「叱る」をやめてしまえばいいじゃないか! というのがこの発想です。叱ると考えるとどうしても子供を制御しようとしてしまいます。時に威圧的になってしまうこともあり、これだと怒ると何も変わらないと思ったのです。
ではどうやって教育すればいいかというと、それは文字通り「教える」こと。叱るのではなく教えると考えれば気持ちも冷静になるし、上手くいかなかったとしても「教え方が悪かったかな」と省みることができます。
例えば、食事中に子供が騒いだ際、叱ると考えると「静かにしなさい」という言葉が出てきますよね。これを教えるにすると「大きな声を出すとみんながびっくりしちゃうね」という言い換えができます。
そもそも子供はなぜそれをやってはいけないのか知らないことがほとんどです。それなのにいきなり「ダメ!」と言われても納得できませんよね。だったらまずは何がいけないか教えてあげるのが自然ではないでしょうか。
もちろん1回で静かになってくれるわけではありません。何度も根気強く教える必要があります。しかしきちんと教えると、どうしてやってはいけないのかが理解できるため、その後同じ間違いを起こしにくくなります。
感謝と尊敬を伝える褒め言葉

子育てにおいて褒めるのが良いというのは今では周知の事実ですよね。
どの育児本をみても「上手にできたら褒めよう」「良いところは褒めて伸ばそう」と書いてあります。しかし褒めるといっても「すごいね」「よくできたね」とありきたりな言葉しか浮かばず褒め方自体よくわからないという方もいるのではないでしょうか。
上記のような言葉で褒めるのも良いですが、私はなるべくIメッセージを使うようにしています。Iメッセージとは「私は~だと思った」というように自分の気持ちをそのまま伝える褒め方です。「私」の「I(アイ)」ですね。
例えば上手にお片づけができた時、普通に褒めると「よくできたね」ですが、Iメッセージだと「綺麗になって(私は)嬉しいよ」「上手に片づけたからママびっくりしちゃった!」になります。
心理学者のアルフレッド・アドラーは「よくできたね」「がんばったね」という褒め方は前提に上下関係があり、相手を操作することが目的となっているため感謝や尊敬が存在していないと指摘しています。
Iメッセージの褒め方は相手を操作する言葉ではなく、感謝や尊敬を素直に伝える言葉です。上下関係ではなく対等な横の関係が背後にあるため子供の自己肯定感を高める効果もあります。
成長を見守る

ちょっと普段の生活を振り返ってもらいたいのですが、あなたが子供に対して必ず叱ってしまう行動は次のうち何個あるでしょうか?
・電車やバスで静かにしない
・お行儀よく食べられない
・おもちゃを片付けない
・思い通りにならないと泣く
・洋服を着替えてくれない
こうした行動は放っておくと将来自分勝手でワガママな子に育ってしまいそうで我慢できない人もいることでしょう。
私も以前は細かいことが気になってその都度注意したり叱ったりしていました。しかしよくよく考えてみれば上記の行動はどれも子供の命の危険に直接つながるようなものではありません。
そこで私は命の危険に関わるようなこと以外なら基本は見守るという方針に転換しました。もちろん、その都度きちんと教えることはします。しかし前のようにガミガミ口うるさくは言わなくなりました。
反対に「道路に飛び出す」「台所で包丁に触ろうとする」「高いところに登ろうとする」など命の危険に関わるようなことはかなり厳しめに言うようにしました。
すると危険なことは絶対にしなくなるだけでなく、それ以外のことも素直に応じてくれるようになったのです。おそらくメリハリをつけたことで子供も「やってはいけないこと」をきちんと認識してくれるようになったのでしょう。
大人からすれば許せない行動でも子供は単に興味をもってやっていることがほとんどです。決して悪意があるわけではないため、なんでもかんでも「ダメ!」と言わず、気長に見守るという姿勢も大事なのではないでしょうか。
たくさん甘えさせる

子供を甘えさせるのは良くないと考えている人もいるようですが、私はたくさん甘えさせることが必要と考えています。
そもそも「甘える」というのは子供が親に無条件の愛を求めることです。三省堂国語辞典によると甘えるは「かわいがってもらいたくて、親などにまとわりついたりする」と説明されています。つまり愛を欲する行為です。
甘えさせるというとお菓子やおもちゃをすぐに買い与えることを想像しますが、そうではありません。子供が「だっこ~」「おんぶ~」「ママきて~」と言った時にその欲求にすぐに応えてあげることが本当の甘えさせるなのです。
一方で、「今忙しいからスマホでも見てて」というように愛の欲求を別のモノで埋めさせようとする行為は「甘やかし」といいます。一時的には寂しさを紛らわすことができますが、真の満足は得られません。甘やかしばかりだと次第に要求もエスカレートしていきワガママな子供に育ってしまいます。
子供の欲求が愛を求めるものなのであれば忙しい手を少し休めて応じる。難しい場合は少しだけ待っててもらってあとでフォローする。甘やかすのではなく心が満たされるようたっぷりと甘えさせてあげましょう。
やめることを決める

育児におけるストレスは何も子供と直接かかわっている時間に限りません。料理、洗濯、掃除といった家事も大きな要因です。
特に日本では「料理は手作りにすべき」「洗濯は毎日必ずやるべき」といった「べき論」が横行しているような気がします。昭和以前のように大家族で身内や近所のサポートがあるなら別ですが、核家族でワンオペ育児が主流になった現代でこの考えは古いと言えるでしょう。
そのため私は日々の家事でやめることを決め、物理的な作業量を減らすことにしました。例えば「疲れてたら手料理にせず外食や総菜で済ます」「洗濯は2日に1回にする」というような感じです。
やめてもいいことを決めておくと「家事をやらなきゃ」というプレッシャーから解放され、その分空いた時間を子供とのかかわりに費やすこともできます。
育児は何かと苦労することばかりですが、苦労しなければいけないというものでもありません。根拠のない「べき論」は今すぐ捨てて、親も子供も笑顔でいられるような工夫ができるといいですよね。
まとめ
子育ての中でも特に2歳児は手がかかります。中には「なんで上手くできないんだろう」と自分を責めてしまうママさんもいるかもしれません。
しかし2歳という年齢はさまざまなことをスポンジのようにぐんぐん吸収する成長著しい時期です。イヤイヤ期も大人からすれば理解できない行動もすべて成長に必要なものです。
考え方を変えたり手を抜けるところは抜いたりしてなるべくストレスをため込まないようにしましょう。
我が家では育児ストレスを減らす工夫のひとつとして、こどもちゃれんじを利用しています。「〇〇できたらしまじろうで遊ぼうか」などと言うとそれまグズグズしていた子供の目がルンルンと輝き出すので助かっています。
こどもちゃれんじの魅力やどのような効果があるのかについては「こどもちゃれんじぽけっとの口コミと実際に使ってみた感想」で詳しく紹介しているので、よければこちらの記事も見てくださいね。
一番大変な時期だからこそ無理せずストレスなく育児に専念できたらいいですよね。
というわけで今回は2歳の育児で私がおすすめしたい5つの方法を紹介しました!
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